3.又吉さん「劇場」読了
又吉さんの「劇場」を先週の日曜に読了しました。読了のタイミングがお花の写真を撮りに行く電車内で、不覚にも私は大号泣してしまいました(^_^*)目の前のシートのお姉さんにチラチラ見られたかな(^_^*)少し恥ずかしかった。
私は関西圏の方の話し方が大好きなのですが、又吉さんの事を個人的に好きだったかというとそういう訳ではありません。たまたま二年前の作品「火花」を読んで「火花、面白かったなあ。又吉さんの書く恋愛小説ってどんな感じなんだろう?」ただそれだけの理由で今回本屋さんで手にとりました。
本や映画で感動するとか面白かったとかいう感情はそれぞれ経験してきた価値観やその時の興味がある事、その時の心情によって変わってくると思うので、又吉さんの今回の作品が私の琴線に触れるというのは、そういう事だったのかなあと思います(^_^*)
読んでいて、主人公の恋愛感情が不明瞭だったのですが、(自分の恋愛経験値が不足のせいで読み解けていなかったのだと思います(^_^*))不可解な行動そのものが恋愛感情だったのかなぁという風に自分なりに納得しました。
クライマックスで私は号泣してしまった訳ですが、自分の過去現在色々と重なる部分があったのかな(^_^*)…
全体的に主人公の内面描写がダークな感じなのですが、それに相反してとりまく人々との会話がポンポンと軽妙で読みやすく、電車内ひとりで笑ってしまう場面も多かったです(^_^*)
泣いたり笑ったり忙しい作品を読ませていただきました(*^^*)
装画は大竹伸朗さん。
数年前の横浜トリエンナーレの作品でびびった方です。(個人的感想)